最近読んだお勧め本 #1 「すべては救済のために デニ・ムクウェゲ自伝」
こんにちは、Pinoです・×・
本日の紹介本はこちら!
「すべては救済のために デニ・ムクウェゲ自伝」です。
著者のデニ・ムクウェゲさんは、2018年にノーベル平和賞を受賞した
本著では、彼の人生についてや、コンゴにおける民兵による女性への性暴力についてが語られています。
私はこの本を読んで、レイプに関する新しい見解を得ました。
レイプってなんとなく、女性を性的な道具として扱う男性心理による犯行といったイメージがありますよね?
それって一般的には本当に許しがたいことですし、男性が力的に優位に立っている社会の状態が明るみに出ている例ともいえるじゃないですか。
しかし、本著ではそういった一般的なイメージとは違った意図が述べられており、なるほどと思ったので、ここで紹介します。
~本著より~
「コンゴの社会において女性の地位は低く、女性に決定権はほとんどない」
「だが村を制圧しようとするとき、最初に標的となるのは女性だ」
↓ なぜか
「家の仕事のほとんどは女性がこなしている」
「女性を襲うことは家族全体を攻撃し、その安全を損なう行為で、同時に夫を深く傷つける方法でもある」
つまり、戦争においてレイプは一種の武器であり、女性は社会的に重要な地位にいる存在とされるために、それを利用して攻撃することで相手に大きな損害を与えられる。ということですね。
私は驚いたのです。レイプって男性の憂さ晴らしというか、男性の欲求を一時的に満たすためのものだと思っていたからです。
日本だと訴えれば、犯人をとっ捕まえることができますが、コンゴではそういったことに対処するための法的治安が満たされていないのですね。故にそういったことを巧みに利用した犯行ともいえますが、信じがたいです。
デニ・ムクウェゲさんはこういった女性暴力の事実を知らしめるとともに、実際に被害にあった女性の手当てをされています。
女性問題って、解決しているようでしてないですよね。コンゴと言わず、日本でも
女性が強く生きていける、差別されない社会が実現する日が来るのでしょうか。
とても考えさせられる本です。皆さんもぜひ^^
Pino ・×・